LPM-02 CLOSEUP 03 LPM-02『DEAR TIME LEAP』笈田和孝によるアルバム解説 ~アルバムリリースのすべてを長文で語り尽します!
ラブピースモード・シーズン2 10周年記念プロジェクト、第1弾のシングルリリースに続き、第2弾としまして、5月13日にアルバム LPM-02 『 DEAR TIME LEAP 』 をリリースしました。早いもので1か月近くが経とうとしていますが、皆さん聴いていただけましたか?
今回のクローズアップはアルバム解説の笈田編ということで、収録されたシングル曲の解説は以前のクローズアップをお読みいただくとしまして、アルバムコンセプトや構成、スポットCMやCDジャケットの制作など、得意の長文でおおいに語り尽くしたいと思います(笑)
■アルバムコンセプトについて
アルバム完成を記念し祝杯♪
今回アルバムを作るにあたって、今までリリースしてきたシングルをただただ詰め込んだようなアルバムにはならないように気をつけていました。
この10年間活動してきて、その時その時でやりたいことをシングルというカタチで曲を残してきましたが、いつかはアルバムを作ることになるとわかってはいたものの、だからといってアルバムのことを考えて一曲一曲作ってきたわけではなかったため、アルバムとしてまとめようと考えた時、どうしてもそこにはコンセプトがなく、こじつけでもなんでもなにかテーマ性を打ち出す必要がありました。
そこで、この10年間でつくった曲をアルバムとしてまとめるということには変わりありませんので、一曲一曲、作ってリリースしていたあの頃にタイムスリップ(タイムリープ)できるような、そんなアルバムにしたいなと考えました。
目を閉じて耳を澄ませば、現代の自分が過去の自分に逢いに行ける、そして触れることができる、それが今回のアルバム『DEAR TIME LEAP』です。
■スポットCMについて
後付けではありますが、そんなアルバムコンセプトが決まり、頭の中で出来上がったイメージをカタチにしたのが、SNS等でもプロモーションさせてもらっていたスポットCMです。
さきちゃんが目を閉じると、笈田が過去にタイムリープするための装置を使って音を奏でるといった設定となっていました。
気付くのが遅過ぎなのは否めませんが、やはりSNS等も使って音楽活動をしていると、どうしても動画の必要性を感じ、最近はなるべくことあるごとに簡単なものでもなんでも動画を作るようにしています。
動画を編集できる方からしたら素人くさい動画かとは思いますが、少しずつ勉強していき、今後もっと伝わる動画が作れるようになっていければと思っています。
■CDパッケージについて
タイムリープしましょ☆
CDのジャケットやブックレットは、そんなスポットCMの世界観をそのまま移植してパッケージにしました。
なので、ブックレットの中でさきちゃんと笈田それぞれ1点ずつ画像を使っているのですが、スポットCMの動画から1フレームずつ切り出して使っています。
動画から切り出してるのでやっぱり画質は悪いですね。ん?被写体が悪いのを画質のせいにするんでない?し、失礼しました^^;
ブックレットには歌詞やジャケット画像を掲載してるのですが、ジャケット画像は各曲ちゃんと作ってきて良かったなと改めて思いました。
■アルバムの構成について
アルバムの構成がわかるような資料を作ってみましたので、ご覧いただきながらこの文章を読んでもらえると嬉しいです。
この10年間活動してきて、とても少ないですが(笑)、8曲のシングルをリリースしてきました。
本編に関しては、それら8曲をリリースした順番に収録するのでも良かったのかもしれませんが、それら8曲を前期・中期・後期と分け、それぞれの期間の中で曲順を決めています。なので、リリース順ではありませんが、昔の曲から最近の曲へと流れていく構成になっています。
次にその本編を挟むカタチで、10周年記念プロジェクト第1弾のシングルとしてリリースした 『 いつか晴れる日 』 を、ドラマのようにアルバムの主題歌として、オープニングを飾る1曲目に、そしてアルバム唯一のインスト曲 『 DEAR TIME LEAP 』 をアルバムのテーマ曲として、エンディングの10曲目にしています。
10曲目でアルバムとしてはコンセプトを終えますが、インスト曲の最後に1分間入っている時計の音を聴き終えると、ボーナストラックである 『 POPCORN PARTY 』 が始まるといった構成になっています。
■収録曲の聴く順番について
このアルバムは収録曲の聴く順番も、いろんな聴き方ができるようになっています。
とにかく新曲を聴きたい!!という方には、お聴きのコンポやスマホ等のプレイヤーの再生設定を、アルバムループ再生(アルバムが最後まで再生されたらまた1曲目に戻る)にしてもらいまして、10曲目から聴いていただきますと、10曲目、11曲目、1曲目といった順番で新曲だけが先に再生され、その後に昔の曲が再生されるようになります。
また、昔はよくラブピースモードの曲を聴いてたけど、最近は忙しくなってしまった等の理由で、中期ぐらいからはまったく聴けていないという方には、中期の5曲目辺りから聴いていただけますと、その方にとってはある意味、新曲から聴いていただけるということになります。
そして、最近ラブピースモードに興味を持っていただいた方には、アルバムコンセプトに合わせ、1曲目から順番に聴いていただけたら嬉しいです。
タイムリープというのが今回のテーマですので、再生設定をランダム再生にしていただき聴いていただくというのも雰囲気が出て良いかもしれません。
タイムリープの仕方は皆様にお任せしたいと思います♪^^(笑)
■インスト曲 『 DEAR TIME LEAP 』 について
アルバムが完成しご満悦の様子
前回のさきちゃんのアルバム解説クローズアップでインスト曲 『 DEAR TIME LEAP 』 について触れていますが、自分の想いをさきちゃんがバッチリ代弁してくれていますので、そちらも併せてご覧いただけたらと思います。(クローズアップ036参照)
この曲の役割としては、いかに「この10年間の軌跡」みたいな流れを作り出せるか、いかに幻想的なイメージとともにタイムスリップ感を出せるか、もっと言ってしまえば、アルバムテーマ曲ですし、シングルの寄せ集めアルバムになってしまうかどうかはこの曲にかかっており、良いも悪いもアルバム全体のイメージを左右してしまう曲でしたので、緊張感をもってしっかり作りあげました。
1曲の中で3部構成となっており、ピアノパート、シンセパート、時計パートに分かれています。10年間の軌跡を少し切ない旋律とともにスローモーションで振り返るといったイメージがピアノパートです。
ピアノパートは、ピアノを先に弾いて、後からストリングスやフルートの音を重ねていったのですが、ピアノはメトロノームに合わせて弾いていないので途中気持ち良くなってしまって(笑)、フレーズの最後とかで無意識のうちにリタルダンド(テンポをゆるやかに遅くしていく演奏表現方法の一つ)してたりしています。まぁそれも味かなと^^;
ただ後からストリングスやフルートをピアノのタイミングに合わせてDAWで打ち込んでいったわけですが、テンポが揺らぎ過ぎてて作業がやり辛くてすごく大変でした。。
■マスタリングについて
今回のアルバム、市販されているCDに比べて音が小さいと思いませんでしたか?ざっくり簡単に書いてしまうと、マスタリング作業で音圧(音量)を上げるわけですが、市販されているCDは音質をある程度犠牲にして音圧を上げています。
今回のアルバムでもできる限り音圧を上げるように、ミックス時から意識しつつマスタリングをしていますが、最終的な判断として、音圧よりも音質を大切に今回はマスタリングしており、無理してまでは音圧を上げることはしませんでした。なので音量が少し小さく感じるかと思いますが、お手元のボリュームを上げて聴いていただけたらと思います。
■ミックスについて
シングルの寄せ集めアルバムにしない方法としては、シングルと違うアレンジにするとか、ミックスを見直すといった手法もありますが、ラブピースモードはシーズン1の頃から、アルバム収録時にアレンジやミックスを見直すということはポリシーとしてやらないようにしてます。そういう時間があるなら一曲でも多くの曲を作りたいと思っておりまして^^
ミックスを見直したい曲も実は今回あったのですが、当時のあの音に愛着があったりもしますし、やっぱりポリシーに準拠し、シングル曲はシングルバージョンをそのままアルバムに収録しました。
ということで、すっかり長文になってしまいましたが、笈田によるアルバム解説クローズアップでした。後日、長いっ!!ってマイケルにまた怒られそうですね(笑)
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
CDをご視聴くださった皆様からいただいたお写真です♪